(ANN)そして西川貴教のオールナイトニッポンは伝説となった。

今日、9月26日にニッポン放送の一つのラジオ番組が終わりました。
ラジオ番組が終わることはこの番組改変期の時期では当たり前のようにある話です。
しかし、今日終わった番組は我々にとって伝説となる番組でした。
多分、私の日記史上1番長くなる内容と思いますが思ったこと・感じたこと一部始終書きます。
個人的な内容を好き勝手に書いているだけなので読み飛ばしていただいておおいに構いません。
ただ、今日のことだけは自分の奥底に刻み込むためにも書かないとならないと思ったので・・・。


9月26日、私はいてもたってもいられずニッポン放送前に行きました。
そこには、イマジン坂の当選者の方で入場されるグループの方が
1グループ50名ほど、それ以外に私と同じように少しでも近くで
聞きたいと思うリスナー100名ほどがニッポン放送向かいに集まっておりました。
各いう私はニッポン放送から100m程度離れた某所でチャットで知り合った方々20名くらいの方と
サテライト会場と称して陣取り、みんなで持ち寄ったラジオ数台をつけて耳を傾けました。
はじめのうちはチャットで知り合った方のオフ会といわんがばかり盛り上がっていましたが、
番組が始まると一変。西川さんのオープニングトークにじわじわと最終回という実感が・・・。
しかし、CMでも『最後は笑って終わろう!』の言葉の通り、みんなで華々しくタイトルコール合唱。
(某所周辺の方々、今思えば大声出してすいません・・・)
西川さんのトーク部分では、一言一言かみ締めるように聞き、CMや曲の部分では少し息抜きして
そんな繰り返しで放送を聴いてました。
Heart of Swordが1曲目に流れると、聞きほれて、メール・FAX募集の話が出るとおのおので
携帯などでメール送信し、番組HPの更新で写真がアップされるとPCの前にみんな集まってみたり、
イマジン坂当選している人(むしろこの集まりの中では落選している人の方が多かった・・・私含めて・・・)
を笑顔で見送って戻ってきたら中の様子を聞きだして・・・。
なんか、本当に一体感があるというかいいものだなとしみじみと感じてしまいました・・・。
イマジン坂の中では、イマジンスタジオ内で西川さんを目の前(本当に近かったそうです)に
観覧して、CMや曲中はリスナーに語りかけてきたりと放送中でいろいろと大変な中でも
最後までリスナーに優しく接していたそうです。
各曲の最後の方で多分中のリスナーと話している内容とおぼしきものが曲のバックに
流れてましたが、その話を聞いていてラジオを聴いている私も本当に西川さんの暖かさと
いうか優しさというかとてもアーティストと思えなくて、まるでみんな共通の友人だったり
頼りがいのあるお兄さんだったり(厚手がましい言い方すいません)としか思えない。
それだけ昨日の放送での西川さんは例えラジオで聞いていても身近に感じました。
それだからこそ、起きぬけテレホンで相手が電話に出たり、途中で発表されるメールの
受信総数などの発表があるたびにみんなで拍手して盛り上がる。
私の中ではいつも聞いているANNではあまりにも当たり前の内容なのかもしれないけど
昨日の放送では、その一つ一つが何か特別に感じて思わず拍手したり、盛り上がったり
してしまうという感じを受けました。
そうしていると2時の時報がなりあと1時間・・・。
有楽町には小雨ながらも氷雨が降り始め、まるで別れの辛さを象徴するような雰囲気に・・・。

そして児玉清さんからのメッセージ。
思わずお父さんからのメッセージにみんなで正座して聞きました。
それを聞きながらまず思ったのは『児玉さん、あなたそれ反則だよ。泣けちゃうじゃん』でしたが、
その後、じっくり聞いていると『児玉さん、本当に西川さんのこと好きなんだな。』としみじみ感じ、
児玉さんの一言一言が本当に重みがあるんだけどやさしい一言で。
西川さん宛の言葉なんだけどなんだか聴いている私まで勇気付けられる気がしてしまう。
児玉さんの話が終わる頃には今までの盛り上がりは嘘のようにみんな俯き少しずつだけど
確実に近づいてきている“西川貴教のオールナイトニッポンの終わり”という『事実』を
実感してきているそんな感じがしてなりませんでした。

そこで思わず意気消沈してしまいますが、本間君レイブでまた盛り上がったり、
vestigeが流れたりしまして、向かえた名ハガキ職人ムカイさんのメール。


改めてハガキ職人の方のすごさというか番組に対しての愛情というか姿勢というか
こう言葉で表せないような他の人が持っていない大きな“なにか”を感じました。
確かに、はたから見れば西川さんを知らない人から見ればこの8年9ヶ月の放送は
くだらない放送だったのかもしれません。
でもその放送に対して一喜一憂して成長して行った自分がいることも確かです。
そして、それは一人ではなく今ここに集まっていたり全国で聞いている人たちも
この放送で“なにか”を受取りそれを受け取ることでいろんなことを思ったり、感じたの
ではないでしょうか?
ムカイさんのメールはほんとに胸にささりました。
私も思わずこのメールの内容は涙なくして聞いていられませんでした。
『西川さんがラジオでくれたものを返すため僕もラジオの仕事をしたい・・・』
多分、この言葉は西川さんにとってこの上ないうれしい言葉なのではないでしょうか?
今だからこそ西川さんが8年9ヶ月の長きに渡りラジオを続けてきたこと、テレビではなく
ラジオにこだわり続けたこと。ラジオでいろんなことをしていろんな可能性を示したこと。
全ては、このムカイさんのようにラジオという物を通じてなにかを渡してそれを他の誰かに
また渡してそんなラジオを通じての人の繋がりというかそれをみんなに教えたかったのかな
そんなあさはかで勝手なことを思ってしまいました。


最後はニッポン放送前に行こうということで移動。
ニッポン放送周辺は正面や裏口など周囲に150〜200人くらいの人がいます。
みんなその瞬間に向けて静かにラジオに耳を傾けてます。
そんな中で流れた最後のメール・・・。
それは1アーティスト西川貴教ではなく、1パーソナリティー西川貴教ではなく、
1リスナーとしての西川貴教がそこにはいました。


『この西川貴教のオールナイトニッポンにも赤信号が灯ります。 赤信号が灯ったら止まります。
でもいつの日かまた青信号になり走り出すまでいましばらくのお別れです』


この一言がほんとに胸が痛くて、辛くてどんなに逃避しようとしても逃げられなくて・・・。
逃げようとする前に赤信号が灯ってそれ以上動けなくなる。
そして、その事実を直視せざる負えなくなる。
そうです。今更何を言おうとも『西川貴教のオールナイトニッポン』は終わるんです。
最終回です。来週から放送はないんです。直視して自分に必死に言い聞かせても
理解してくれない自分・・・。
ただ、ただ、涙が流れるだけ・・・。
そして、メッセージの後の『Light My Fire』が流れる頃には周囲からすすり泣く声や号泣する声・・・。
そんな中、いまだに理解したくない自分に対する悔しさや憎しみやもう何がなんだがわからない
気持ちで泣きながら地団駄踏んだり、地面にこぶしをぶつけたり・・・。
『笑って終わろう』なんて無理だよ・・・。
しかし、そんな私やみんなの気持ちをまるであざ笑うかのように時間は過ぎ、最後の提供コール
が行われ、正真正銘最後の曲『ルーシー』が流れ出す。
チャットで集まったみんなで、ルーシーはみんなで歌おうねっていう話をしてて、
ルーシーが流れ出すとみんな涙声で歌いだした。
この曲が終わらないでほしいと思いつつもまるで手から水が零れ落ちるように
曲の1フレーズがどんどん流れていく。
最後の力を振り絞って声を出して歌い尽くし・・・。


そして全てを終わらせる3時の時報が鳴った・・・。